こんにちは、エキサイト株式会社でエンジニアをしている2024年度新卒の岡島です。 今回は、新卒研修プロジェクトで開発した社内ツールの実運用が始まったので、このプロジェクトを振り返り見えてきた課題と反省点を共有したいと思います。
はじめに
新卒研修では、2人のデザイナーと2人のエンジニアで約1ヶ月間の技術研修を行いました。この研修では、エキサイトグループの全社員を対象としたメンタル状況を定期的にアンケート形式で集計する社内ツールの開発に取り組みました。
↓こちらの記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。 tech.excite.co.jp
社内ツールの運用が始まっての反響
7月から実際に運用が開始され、予想以上の好評を得ることができました。今回開発した社内ツールは全社員が利用するということもあり、問題が起こらないか心配でしたがいい評価をいただき嬉しく思いました。 アンケート回答者からは、自由解答欄に「使いやすい」などといった声が届いていたようです。上司からもこの社内ツールが好評であるとの声をいただきました。管理者の方からもこれまで手作業で行っていたリマインドの作業が自動化されて業務時間が短縮され楽になったとのことでした。
エンジニアとして、必要な機能を実装できたことや業務効率化へ貢献している実感が湧き非常にいい経験になったと感じました。
エンジニアとしての反省点
運用面での課題
実運用が始まってから、いくつかの課題が明らかになりました。最も大きな反省点は、運用時にプログラムの変更が必要になる場面が多かったことです。 理想的には、プログラムに手を加えることなく、設定変更だけで対応できるような設計にすればよかったと反省しています。 実際に以下のようなケースに遭遇し、運用が大変であると感じました。
1. イレギュラーケースへの対応が大変
例えば、特定の社員は例外で別の部署の所属として集計を行いたいというケースが発生しました。実装が間に合わなかったこともあるのですが、このような要望に対して、例外用のテーブルを作成しその都度データをエンジニアが追加していました。管理者が専用の管理画面からこのような設定を行えるようにすれば、エンジニアが対応する必要がなくなり、運用面での改善ができたのではないかと感じました。
2. 将来の拡張性を意識できていなかった
エキサイトはグループ会社であり、各社で社員情報を取得するAPIキーが異なります。そのため、8月に新たな会社がアンケート対象に追加された際、プログラムの修正が必要になりました。管理画面から新しい会社のAPIキーを追加できるような機能を実装しておくべきでした。そうすることにより、プログラムの変更なしに今回行ったような対応でき運用が容易になると思いました。
学んだ教訓と今後について
実際に開発した社内ツールが利用され始めて、運用を見据えた設計の重要性を痛感しました。設計の段階では、ユーザーの使用用途をヒアリングすることばかりに目が行き、運用や保守などといった将来を見据えた実装という視点が抜けていた気がします。今後は管理画面の機能追加といった運用面の改善に努めたいと思います。