【タイポグラフィ・ポスター製作に】簡単計算!Illustratorでグリッドを作る方法

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はじめに

エキサイト21卒デザイナーの山﨑です😊

こちらはエキサイトホールディングス Advent Calendar 2021の6日目の記事になります!

qiita.com

今回はIllustratorでのポスターデザインに必須なグリッドシステム(グリッドレイアウト)を解説していきたいと思います。

グリッドシステム・制作方法について

はじめに、グリッドシステムとはどんな物なのか説明します。

グリッドシステムとは?

色々意味はありますが、画面やページを格子状に分割して、規則的な直線を基準にデザイン要素を配置していくデザイン手法です。

ポスターをデザインする前にグリッドレイアウトを作っておくと、デザインが圧倒的に作りやすくなります。

今回エキサイト社内に掲示するバリューポスターをグリッドレイアウトを活用してデザイン制作したので、例として出してみます。

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右がグリッドレイアウトです。このグリッドがある程度のデザインの配置の目安になっています。

一見適当な正方形を並べて配置しただけに見えますが、実は計算して配置しています。

では、早速解説して行きましょう。

①フォントサイズ・行送り・行間・グリッドに入れる行を決める

まずはこの四つの数字をきめましょう。

製作する文字のフォントサイズを元に決めると作りやすいです。

正直数字はなんでも良いのですが、あまりに数字が大きすぎるとグリッドの正方形が大きくなって組みづらいグリッドレイアウトになりがちなので、注意が必要です。

ひとまず今回は【フォントサイズ21pt、行送り25pt・行間4pt・グリッドに入れる行数は3行】に設定しました。 (グリッドに入れる行は5行・4行・3行から選ぶのが基本的です)

②その数字をもとに計算してグリッドサイズ・グリッド間を割り出す

そうすると、ざっくりこんな感じの図になります。

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グリッドの正方形の中に3行文が入るとなると、

21pt+4pt+21pt+4pt+21pt=71pt (行送り25pt+行送り25pt+フォント21pt=71ptでも可)

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3行目の行間4ptがはみ出る形になるので、グリッド間のサイズは

4pt+21pt+4pt=29pt

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というわけで、正方形のサイズは71pt・正方形と正方形の間は29ptになりました。

③グリッドを作ってみる

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71ptの正方形を一つ作ります。

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環境設定>一般>キー入力で「71pt(グリッドサイズ)+29pt(グリッド間)」を入力してください。

このときに数字だけではなくpt (ポイント)という単位も入れましょう。

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最初の正方形をクリックしてaltを押しながら→を押すと間隔が29ptに保たれた正方形が量産されます。

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→を押し続けるとすぐに横一列のグリッドが完成しました。次はこの横一列のグリッドを全て選択して、今度はaltを押しながら↓を押します。

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グリッドが完成しました。

このグリッドをアートボードの中心に合わせます。

この正方形を全て選択し、Command+5を推してグリッド化させれば完成です。

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終わりに

いかがだったでしょうか?

慣れるまで少し複雑なのですが、仕組みを覚えれば意外と簡単に組めると思います😊

グリッドに合わせすぎるとデザインが窮屈な印象になってしまうので、ご注意ください。

グリッドレイアウトはあくまで目安なので、グリッドから外れてしまっても気にせずデザインするのが良いと思いました😊

それでは、ありがとうございました!