Crashlyticsのエラー調査にFirebase MCPを使ってみて便利だったこと

こんにちは。エキサイトでアプリエンジニアをしている岡島です。 エキサイトホールディングス Advent Calendar 2025の21日目を担当させていただきます。

今回はFirebase MCPを使ってみたので活用できそうなものを共有していきたいと思います。

はじめに

コーディングエージェントのAIが登場してから、使い方を模索し続けていますが、 調査はAIにお任せしてもかなり解決の手助けになっていると感じています。

普段業務で触っているアプリはFirebase Crashlyticsを用いてエラーログやクラッシュログなどを収集しています。 これまでは、エラーやクラッシュが発生した際に、私自身がログを確認し調査→修正をしていました。 この辺りを自動化して、早期にクラッシュやバグの対応をすることができないかと考えていました。 ということでFirebase MCPを用いて、エラー確認→タスク管理ツールへ起票→調査→PR作成まで自動化してみました。

今回実際に試してみて「これは便利だ」と感じた機能を紹介します。

導入方法

導入方法は公式が詳しく書いてくれていたので割愛させていただきます。 ClaudeやCursor、Gemini CLI、Antigravityなど手順が書かれていました。 firebase.google.com

便利な機能について

Crashlytics の情報を、AIから直接取得できるようになったので 調査時間の圧倒的短縮につながると思っています。 実際にClaude Codeを用いて調査してもらったのですが、AIに完敗だと感じました。

Firebase MCP の仕様や提供されている機能の詳細については、 公式ドキュメントにまとまっているため、こちらをご参照ください。 https://firebase.google.com/docs/crashlytics/ai-assistance-mcp?hl=ja&authuser=0#fetch-data

1. さまざまな切り口の集計レポートが出せる!

今までもCrashlyticsのページで、 エラーの発生OSやバージョン、デバイスなどを見ることができましたが 把握しづらいなと個人的に思っていました。(使いこなせてなかった説もありますが、、、)

今回一番嬉しいなと思ったのは、エラーごとにどのバージョンでクラッシュが多いかなど AIが調査してくれることでした。 おかげさまで影響範囲の特定や問題の切り分けなどが行いやすくなりました!

↓こんな感じでレポートもまとめてくれました!

バージョン別集計 (crashlytics_get_top_versions)
  • 1.0.8 (11): 〇〇件
  • 1.0.7 (9): 〇〇件
  • 1.0.9 (12): 〇〇件
バイス別集計 (crashlytics_get_top_android_devices)
OS別集計 (crashlytics_get_top_operating_systems)

2. Firebaseコンソールへのリンクを出せる!

エラーごとにFirebaseコンソールへのリンクも取得できました。 MCPを使えばエラーのイシュークローズなどもできてしまいますが、 人間の手作業でハンドリングしたいということもあると思います。

そこで、タスク管理ツールやPRのドキュメントなどへ Firebaseコンソールへのリンクも出力するよう指示すれば 自分で作業することもできます!

3.トップイシューの取得

トップイシューの取得は言わずもがなです。 発生頻度の高いものについて把握、調査できます。

最後に

今回は Firebase MCP を触ってみました。

実際に使ってみて、調査や情報整理といった作業にAIを活用するのは、とても有効だと感じました。 人間よりも圧倒的に早く、圧倒的に多くの量をこなしてくれます。 このような調査を並列で作業させたり、自動化するのはかなり良いなと思いました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。