こんにちは!エキサイト株式会社のまさきちです。
今回は自分の所属するチームで開発プロジェクト終了後にふりかえり会を実施してみた時のことについてお話しします。 メンバーが集まってふりかえりの時間を取ることはあまりなかったので、学びが多い時間でした!
ふりかえり会実施のキッカケ
プロジェクト進行中、または終わった後に改善点や良かった点が出てきてもその場の認識だけで終わってしまう事も多々あります。 時間が経つと出来事を忘れてしまい同じ失敗を繰り返してしまう事も... せっかくの学びを活かせていなくて勿体無いなと思い始めました。
ふりかえり手法について
世の中にはさまざまな振り返り手法やツールがありますが、今回は下記で行いました。
ツール:Miro
Miroとはオンラインでチームで画面を共有してボードや付箋を使いながら作業ができるオンラインワークスペースです。
手法:KPT
KPTとはふりかえりのフレームワークで、KEEP(継続すること)、PROBLEM(問題になっていること)、TRY(次回以降に挑戦する事)に分類してディスカッションする手法です。
ふりかえりワークについて
Miroで振り返り用のボードを作成して付箋を使って1時間で行いました。
ワークは下記のステップで実施しました。
1. ふりかえりをどうやるか
アイスブレイクとして、ふりかえり会でやりたい事やどんな雰囲気がいいかなどを付箋に書いてメンバー同士で共有し合いました。
2.できごとの思い出し
今回のプロジェクトで起きた事を思い出しながら、良い事も改善点も自由に付箋に書き出しました。
3.KPTに分類して内容を共有したり、カイゼンするためのアイデアを考える
2で書き出した付箋をKPTに分類して、それぞれの項目に対してディスカッションしました。
4.ネクストアクションを一人ひとつ決めて実施宣言する
ふりかえって終わりではなくて、次に自分たちが行う改善活動をネクストアクションとして一人ひとつずつ宣言し合いました。
5.ふりかえりのふりかえり
今回のふりかえり会に対して、GoodとMoreを書き出してふりかえり会のふりかえりを行いました。
ふりかえりワークで出た具体的なKPTの一部をご紹介します。
Keep
- スケジュール通りに遅れずにリリース
- 独自の仕様に柔軟に対応できた
- 質疑やTODOをスプレッドシートで管理することにより、取りこぼしを防げた
- 定期的に朝会を行ったことで認識のズレがほぼなかった
- 朝会後に議事録をまとめてSlackチャンネルに投稿したことで内容が整理できた
- 既存の実装が良かったのでスムーズに進める事ができた
Problem
- 複雑な仕様の部分で見落としがあった
- 通知文言の準備に時間がかかった
- 初期段階での仕様の共有が足りなかった
- 企画側の仕様書が残せていない
- 予想していたよりも改修の量が多くて工数がかかった
- 仕様の理解が不足していて確認する事が多かった
Try
- ドキュメントを作る時間をスケジュールに組み込む
- 細かいUIについてはSlackで文字ベースの共有よりも打ち合わせで確認する
- ハマりそうなポイントを事前にヒアリングする
- よく使う文言の一覧表を作り、表記揺れを防ぐ
- 初期段階で企画、デザイナー、エンジニアが集まって仕様について確認する時間を取る
ふりかえりのふりかえり
GOOD
- プロジェクト中の良かったことがKEEPとして明確になり、次回以降にも生かされる
- 問題点が可視化されるので、具体的な対策を考えアクションを起こすことができる
- チームメンバーのフィードバックにより、客観的にふりかえることができる
- 自分の起こした行動に対して感謝してもらえてモチベ向上に繋がる
MORE
- 時間が足りない...もっと具体的に話し合いたい
- 今回はKPTだが、他の振り返り方法も試してみたい
まとめ
ふりかえり会を行うことで行動に対してフィードバックを貰えたのと、改善点についての具体的なアクションが決められたのでやって良かったと思いました。 今後も継続してふりかえり会を続けていきたいと思います。
参考書籍
森 一樹 (著) 2021/2/17.アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット 翔泳社