Javaでクエリパラメータの日時データを受け取る方法

こんにちは。 エキサイト株式会社の三浦です。

APIで、日付情報をクエリパラメータとして受け取るという場面はそう珍しいものではありません。 ただし日付情報の問題点として、様々なフォーマットが存在しうるというものがあります。

今回は、渡されるフォーマットに合わせて日付情報を受け取る方法を説明します。

日付情報とフォーマット

日付情報というのは、例えば「2020年1月1日 0時0分0秒」みたいなものです。 ただ、これを示すフォーマットはいくつかあります。 例えば、

  • 2020-01-01 00:00:00
  • 2020/1/1 00:00:00
  • 20200101000000

などなど…。 先程の日本語を織り交ぜた「2020年1月1日 0時0分0秒」もそうですし、日本語以外でもそのようなフォーマットはあるでしょう。

では、これらをJavaで考慮してAPIのクエリパラメータとして受け取れるようにするにはどうすれば良いでしょうか?

@DateTimeFormat

実は、Spring Bootであれば @DateTimeFormat というものを使えば簡単にできます。

実装方法は、

class SampleRequest {
    LocalDateTime sampleDateTime;

    public SampleRequest(
        @DateTimeFormat(pattern = "yyyy-MM-dd HH:mm:ss") LocalDateTime sampleDateTime
    ) {
        this.sampleDateTime = sampleDateTime;
    }
}

こんな感じで、引数にアノテーションとしてつけるだけでOKです。 アノテーション内の pattern で、受け取りたいフォーマットを指定します。

また、もし複数パターンで来ることがある場合でも、

class SampleRequest {
    LocalDateTime sampleDateTime;

    public SampleRequest(
        @DateTimeFormat(pattern = "[yyyy-MM-dd HH:mm:ss][yyyyMMddHHmmss]") LocalDateTime sampleDateTime
    ) {
        this.sampleDateTime = sampleDateTime;
    }
}

このように指定することで複数パターンを許容することができます。

ただし注意点として、 LocalDateTime 型(年月日・時間の両方を持つことが前提の型)では、

class SampleRequest {
    LocalDateTime sampleDateTime;

    public SampleRequest(
        @DateTimeFormat(pattern = "yyyy-MM-dd") LocalDateTime sampleDateTime
    ) {
        this.sampleDateTime = sampleDateTime;
    }
}

のように日付だけで受け取ろうとするとエラーになるのでご注意下さい。

最後に

日付のフォーマットは、言語によって取り扱い方の難易度が変わってきます。 Javaであれば上記のようにフォーマットの指定が必要ですが、言語によってはあまり気にせず受け取れたりする場合もあるでしょう。

ただ、最初はゆるい制限の言語を使っていたために日付のフォーマットはそこまで気にしていなかったが、仕様や言語が変わって硬いフォーマット指定が必要になって大変…ということも起こり得るので、普段から日付のフォーマットの統一は心がけると良いでしょう。