MiroでオンラインKPTしてみた話

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こんにちは。エキサイトHD、iXIT株式会社の片岡です。

4月に育休から復帰したのですが、2年休業してる間に世の中はコロナ禍突入、テレワークメインになり、浦島太郎はついていくのに必死です(汗

 

先日、担当した短期プロジェクトのリリースが終わったので、振り返りでKPTをやろうとしたのですが、そういえば、オンラインでKPTってどうやってやるの?という疑問が。

太郎なりに調べたところ、どうやらMiroというオンラインホワイトボードが使いやすいらしい。WEBでも評判良いし、社内でもボチボチ使ってるところがあるみたい。ということで、ツールはMiro+Zoomを使ってみることに。

KPT準備

今までのオフラインKPTだと、事前に準備しておいてもらうことはあまりなかったのですが、今回は事前にMiroでボードを準備しておいて、KPTそれぞれの意見を前もって付箋で張っておいてもらうようメンバーにお願い。ボードは、「Start/Stop/Continue Retrospective」というテンプレートを使ってみました。

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振り返り用のテンプレらしい

 

 KPTメンバーは私入れて4名だったので、4名それぞれ、付箋で色をわけてみることに。Aさん黄色、Bさんはピンク、みたいな。いちいち付箋に名前書かなくても良いので楽だしわかりやすいです。

いざ、オンラインKPT

オンラインKPTの進め方はオフラインとほぼ同じです。違うのは、付箋を書いたり貼ったりする時間がないことくらい。

ただ、今回は、KPTのTが壮大になりそうな予感がしたので、直近の具体的なアクションに落とし込むActionというエリアも追加してみました。

zoom+Miroの共同編集で進行。zoom画面共有は使いません。

 

で、KPT後のアウトプットがこちら。ばばーん。

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画像が粗くてごめんなさい

左から、Keep/Problem/Try/Action。手書き箇所は、iPadのApplePencilで書いてます。

以下、MiroをKPTで使ってみた所感です。

メリット

①事前に意見出しができるので、議論に時間をたくさん使える 

KPT、まじめにやるとけっこう時間かかります。付箋書く時間が長くかかるのは仕方ないのですが、その付箋を順番に前に出て貼って発表という一連の動作のロスタイムも地味に多くて、ファシリテーターは時間気にしがち。それが事前に付箋書いて貼ってもらうだけで、こんなにゆっくり議論ができるとは。なんて素晴らしい!

 

 ②付箋の色で誰の意見や担当かすぐわかる

KPTの中で、付箋をカテゴリ分けしていくと、どれがだれの意見かわからなくなりがちですが、人で色分けしてると一目瞭然。オフラインでも付箋の色を変えることは可能ですが、人数多いとなかなか厳しく。営業、デザイン、運用、開発、いろいろな立場のメンバーが集まって開催されるKPTですが、俯瞰してボードを見ると、例えば、ナレッジ蓄積についての意見は運用や開発からが多い、KPIや横展は営業からの意見が多いなど、視点の違いがより明確になって面白いです。人数多いときは、職種によって付箋の色を変えても良いかもしれないですね。

Actionは、意見出しの際は白い付箋で書き出して、そのあと担当が決まったらその方の付箋の色に変更しました。こんな使い方できるのもオンラインならでは!

 

③手書きも使える

今回、PCとiPadで同じアカウントでログインしていたのですが、複数端末からまったく違和感なく同時操作できるので、PCメインで操作しながら、ちょっと手書きでメモしたいところはApplePencil。便利だし、使いどころ多そうです。

 

KPTを内容を残せる&共有できる

 リアルだと消してしまうホワイトボードも、Miroはそのまま残せるので、写真を何枚も撮ったり、議事録を書く手間がなく、ボードURLでチーム外への共有も簡単です。

デメリット

 ①事前に意見出しすることで、議論の中で生まれるアイデアが引き出しづらい

 KPTの良さのひとつは、色々な立場の人の意見を聞いて、新しいアイデアが出てくることです。それが事前に意見出しすることで、付箋を書く時間=考える時間が少なくなり、この種のアイデアが出づらくなってしまうなぁと。ファシリテーターは、この点踏まえたメンバーへの意見出しの働きかけが必要です。

 

うーん。デメリットは1個しか思いつきませんでした。

 まとめ

 やだ、なにこれ使いやすい。

リアルホワイトボード+付箋のKPTの欠点(終わったら消さなくてはいけない、付箋やペンの準備が必要、事前に準備しづらい)をいい感じに補ってくれて、振返りをもっと身近にしてくれる素敵ツール。

こんな世界があったのね!と太郎はちょっと感動。新しい価値観を与えてくれる玉手箱、ワクワクします。弊社もこんなプロダクトを世の中に出していきたいなぁ。がんばろう。

 

Miro、まだまだ使い込んでみて、良さげな使い方を見つけたらまたブログで報告しまーす。とりあえず社内にMiro布教するぞー。おーっ。